皆さん、フォニックスって知っていますか?
聞いたことがない方、
聞いたことがあるけど何だかわからない方、
一日も早くお子さんにはじめさせないと!と焦っている方。
様々だと思います。
正直、私も最近まで「フォニックス」とは何なのか全く知りませんでした。
現在Rhymoe® Phonicsのトレーニングを受講中。
フォニックスについて知識を深めつつあるところですので、今日は皆さんと一緒にフォニックスとは何か?について考えていきたいと思います!
フォニックスのイメージ
私がなんとなく知っているフォニックスとは、ABCDを「エー、ビー、シー、ディー」という名前ではなく、「ア、ブ、ク、ドゥ」のように音で読み、その音を組み合わせて単語を読んでいくというもの。
「cat」は”c, a, t”で「ク、ア、トゥ」なので、くっつけて繰り返し読むと「ク、ア、トゥ」・「ク、ア、トゥ」・「ク、ア、トゥ」・・・・・・「キャット」となります。
これなら、初めて見る単語も読めちゃって便利ですよね?
でも、これだけで複数の単語を含んだ英語の文章をスラスラ読めるようになるのでしょうか?
そもそも、「cat」を「クアトゥ」ではなく、「キャット」と発音できたのは、初めから「cat」=「キャット」=「ねこ」だと知っていたからではないでしょうか???
だって「cat」が「ク、ア、トゥ」で「キャット」なら、「cut」も「ク、ア、トゥ」で「キャット」になりますよね??? あれれ???
なにやらよくわからなくなってきました💦
どうやら私の知っているフォニックスは正しいフォニックスとは違っていたようです。
では、正しいフォニックスとはなんなのか?
一緒に考えていきましょう!!!
フォニックス=「音」から「文字」へ
Rhymoe® Phonicsトレーニング資料によると・・・
フォニックスとは「特定の音素」を「特定の文字」につなげること
(Rhymoe® Phonicsトレーニング資料より)
だそうです。
つまり、「音」が始めにあり、それを「文字」と結び付けて、読み書きにつなげていく過程を指します。
“cat”からc, a, tという「文字」をとりだし、そこに「音」を当てはめて、発音させる。
のではなく、
「キャット」という(ような)音から、c, a, tという「音素」(一番小さい音の単位)を取り出し、それぞれにc, a, tという「文字」を当てはめて、“cat”という単語を読んで書けるようにするということです。
そもそもフォニックスとは、英語圏に住む子供達が、5歳前後に読み書きの練習を始めるときに用いられる教育法です。
彼らは、生まれた時からたくさんの英語を聴き話し、脳内には音としてたくさんの英語の言葉が詰まっています。そのたくさん存在する英語の話し言葉に、アルファベットの文字を与えて単語や文を読めるように学習するのがフォニックスです。
なんとなくおわかりいただけたでしょうか?
英語で考えるとなんだか難しいので、日本語に置き換えて考えてみたいと思います。
日本語で読み書きができるようになる過程
皆さんの周りのお子さんたちが文字を書き始めるのは一体何歳ごろでしょうか?
うちは娘が3人いますが、いずれも年中さんあたりで、何やら字らしきものを書くようになり、年長さんになるとお友達同士お手紙のやり取りを楽しんでいました。
文面はいつも
「みゆちゃん、だいすき。」
といったものでした♡
なぜ、年長さん(5歳前後)になるとお手紙が書けるようになるのでしょうか?
お手紙を書くために必要な要素を詳しく見てみると・・・
2)この一文が「みゆちゃん」・「だいすき」という2つの単語で成り立っていることがわかる。
3)「だいすき」は「だ」「い」「す」「き」という4つの音で成り立っていることがわかる。
4)鉛筆をもって字を書ける。
といった要素を兼ね備えて初めて
「みゆちゃん、だいすき。」というお手紙が書けるのです。
これってすごいことですよね?
私たちがいかに長い道のりを経て、日本語の読み書きができるようになっていることがわかります。
そして、英語でもこれと同じことが起こっているわけです。
以下の図をご覧ください。
この図は子どもの英語言語能力の習得過程を示しています。
左側の0歳~5歳までは耳からの「音」で言語を学んでいく時期。
右側の5歳~8歳までは「文字」の読み書きで言語を学んでいく時期。
(出典:Rhymoe® Phonics より)
フォニックスで「文字」を学んでいくには、子どもの脳内に「音」としての【言葉の塊】・【文章】・【単語】・【音節】・【音素】が十分にインプットされていなくてはいけません。しっかりと「音」で話しの内容が理解できるようになって初めて、「文字」でのアウトプットが可能になるのです。
つまり
英語でフォニックスを学ぶタイミング≒日本語でお手紙を書き始めるタイミング
と言えますね。
仮に英語で”I love you, Miyu chan.”と書けるようになるには・・・
2)この一文が“I”, “love”, “you”, “Miyu”, “chan”という5つの単語で成り立っていることがわかる。
3)”love”は”l”, “o”, “v”, “e”という4つの文字で成り立っていることが理解できる。
4)”love”は l / u / v という3つの音で成り立っていることがわかる。
5)鉛筆をもって字を書ける。
ことが条件となります。
現在のフォニックス指導の問題点
以上、フォニックス学習に必要な条件を確認してみました。
どうでしょうか。みなさんのお子さんはフォニックスを学ぶための準備ができていますか?
英語の読み書きができるには、たくさんの英語を聴いて知っていることが前提条件となっていることがわかりましたね。
そうすると、先ほどの「アブクド読み」に話が戻りますが、いままでの日本のフォニックス教育では「音としてのインプット」をすっとばし、子どもたちにいきなり難しいルールを押し付けてしまっていたことになります。
子どもたちに正しい発音や十分な語彙力、英語のリズム感が身につく前にフォニックスを学んでも、スラスラと読めるようにならないのは納得ですね。
0~4歳のお子さんのママたちへ
現在、レッスンに通ってくださっているママさんたち、フォニックスの学習はあせらなくて大丈夫ですよ♡
今は英語を自由に話して、聞いて、読んで、書けるようになるための土台を作っている大切な時期です。この貴重な時期に、自然な英語の発音やリズムを含んだ音をたくさん聴かせてあげる♡
これがとっても大切です。
「楽しいだけ?」と思うレッスンですが、実は子どもたちの脳内にはしっかりと英語の発音やリズムが蓄積されています。
こちらの図のように、子どもたちは耳から入った「音(発音やリズム)」を根っことし、いずれ「読み書きの力」をぐんぐん伸ばしていきます。
(出典:Rhymoe® Phonics より)
フォニックスの学習を焦る必要はありませんが、0歳からのインプットはしっかりと行っていけるといいですね♡
0~2歳のお子さんはベビークラス
2~3歳のお子さんはトドラークラス
幼稚園のお友達はキッズクラス
寒い冬にはオンラインレッスン
でお待ちしています♡
子どもたちの未来を信じて、大きな木に育つように、今はしっかりとした根を作っていきましょう!
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