英語を習得する上で、発音を学ぶことは重要だと思いますか???
正直、私は発音の学習はそれほど重要ではないと思っていました。
「発音」よりも、「何を伝えるか」という内容のほうがずっと大事。
発音を気にして話せなくなるよりも、日本人らしい英語でも自信を持ってどんどん英語を口にしてほしい!
と思っていました。
そして、
子どもたちは耳がいいので、英語を聴かせておけば自然と正しい発音を真似するようになるよね♪
と信じて疑わず、
レッスンに参加されているママさんにも同じようなことを言っていました。
しかし、2021年から渡邊いくみ先生の発音指導講座やRhymoe®の数々のトレーニングを受ける中で、発音を学ぶ重要性を日に日に強く感じるようになりました。
発音を学ぶ必要はどこにあるのか?
発音が悪いと困ることはたくさんありますよね。
例えば、
・カタカナ英語のせいで英語が分かってもらえず、何度も聞き返される。
・発音が悪いせいで見下された感じになる。
・自信を持って話せない。
などなど・・・
しかし、これらは表面的なデメリットで本当の必要性はもっと深いと考えています。
上のような問題は
「『発音』よりも、『何を伝えるか』という内容のほうがずっと大事。」という精神論でほぼ打ち勝つことができます。
根本的な必要性は英語と日本語の言語の性質の違いにあると思います。
大事なのはどっち?:「音声」と「文字」
古くから日本人の習い事の定番は「読み・書き・そろばん」。
うちの娘たちも習字を習っていますが、日本の教育では「文字を読んで書く」ということを非常に重視しますよね。
たとえば、ひながなの50字はそれぞれ音が決まっています。
幼稚園児でもひらがな50音さえ覚えてしまえば、どんな単語でも読めるようになりますよね。
うちの娘たちも、ひらがなを覚えはじめの頃、町中の看板にひらがなを見つけては、それぞれの文字を正確な発音で唱えることができました。
また、日本語には「漢字」という便利な文字もあり、たとえ読み方がわからなかったとしても文字を見れば雰囲気で意味がわかっちゃうことが多々ありますよね。
日本人にとって、「文字を学ぶ」ことは「日本語そのものを理解する」ことと、ほぼ同程度の意味があります。
一方、英語はどうでしょうか?
アルファベットの26文字を覚えたとして、どんな単語でも読めるようになるでしょうか???
なりませんよね。
仮に、gを「ジー」と覚えたとしても、単語の中で「ジー」と発音されることは少なく、greenの時は「グ」みたいな音になったり、coughの時は「フ」みたいな音になったり、judgeの時は「ヂ」みたいな音になったり、signの時は発音しなかったりと・・・
組み合わせによって、一つの文字が様々な音を表現します。
英語では「文字を学ぶ」ことと「英語そのものを理解する」ことはイコールではないのです。
日本では読み書きが重視され、欧米ではスピーチ・ディベート・ディスカッションなどが重視されることを考えると、日本語は文字重視・英語は音声重視の言語だと言えるでしょう。
英語:文字<音声
音声優位の英語と文字優位の日本語
このような言語の性質の違いは、文化の違いに基づいています。
英語が生まれたのは現在のイギリス(グレートブリテン島)。日本のように島国ではありますが、大陸はすぐ目と鼻の先。
大陸から新天地を求めてやってきた人々は、馬に乗り狩猟を行ってきた遊牧民族が中心です。
日本のように村を形成する農耕民族とは異なり、一つの場所から他の場所へと移動をくりかえし、話し言葉により人間関係を形成するのが得意な人々です。
その後、何度も大陸からの侵攻を受け、その度にドイツ語・ノルウェー語・スウェーデン語・デンマーク語・フランス語・ラテン語などなど・・・様々な言語が入ってきては交じり合いました。
話し言葉によるコミュニケーションを土台とする英語。
さらに、多様な言語(音声)が交じり合った結果、ひらがなのように一音に一文字を割り当てるのではこと足りず、数多くの音を26文字のアルファベットを組み合わせて表現することが妥当な言語となったと考えられます。
つまり、文字から英語を学ぶこと自体が非常に難しく、かつ非効率。
英語を理解するには、まずは音声から理解していくことが理にかなっていると考えられます。
こんなに違う日英の発音
その成り立ちの違いから、全く違う言語に育った英語と日本語。
文字も文法も発音も何から何まで全く違います。
発音も音声・リズム・イントネーション、どれも全く違うため、その違いをここにすべて書き尽くすことはできません。
そこで、ここでは英語の音の数にだけ着目して説明します。
日本語と英語の母音と子音の数はそれぞれ、
日本語・・・母音5個・子音17個
英語・・・母音37個・子音28個
(数え方は諸説あり。アメリカ英語、二重母音・三重母音・R性母音を含めています。)
つまり、母音と子音を合わせて65種類あるはずの英語の音を、私たち日本人はたった22個の音で表現しているわけです。
当然、全てを発音し分けることは普通の日本人にはムリ!!
結果、コミュニケーションにおいて様々な問題が起きることが想像できますね。
先ほどから、話し言葉によるコミュニケーションと発音の話をしてきましたが、このことは「聴く」・「読む」・「書く」とも無関係ではありません。
中高で一生懸命に英語を学んできた私たち。
・いくら単語を覚えても自然な英語が聞き取れない・・・。
・英文を読んだ時にすっきりと内容が入ってこない・・・。
なんて感じている方も多いと思います。
私もその一人です。
あんなに一生懸命勉強してきたのになぜ?
と思いますが、それもこれも発音の勉強をすっとばしたてきたからではないでしょうか?
結局、発音できない音は聞き取るのが難しい。
英文を読むときも書くときも、頭の中ではその文の音声が流れています。
つまり、音声で話すことがスムーズでないと、読み書きもスムーズに行えないのです。
逆に考えると、正しい発音を身につければ、長文読解も英作文の速度も上がるということです。
正しい発音を身に着けるには???
では、英語の発音を上達させるにはどうしたらよいのでしょうか???
正解は、
「たくさんの英語のシャワーを浴びること」
ではありません!!!
かつて、私もたくさんの英語を聴いて真似をしていれば英語の発音が身につくと思っていました。
しか~し、
あまい!
あまい!!
あますぎるー!!!
「聞いて真似っこ」で克服できるなら、だれも苦労はしません。
この世に生まれてきてから、毎日毎日24時間。
聞き・話し・頭の中でも常に反復し、夢の中でも繰り返し聴こえてくる日本語。
脳みそのふか~い、ふか~いところにまで浸透している日本語のクセは頑固で強力です。
英語のマネをして発音しているつもりでも、日本語のクセはいつでもひょっこりでてきてしまいます。
日本語と同時に英語を話し始めた2~3歳さんでも、すでにこのクセが見え隠れしています。
例えば、レッスン中によく見かける親子の会話ですが・・・
これ何色だっけ?英語で言ってみて?
グ・グ・グ・・・
グリーン!
これは?
ブ・ブ・ブ・・・
ブルー!
ん~おしい!!!
やりとりは悪くないんですよ。
でも、ママの声かけにもう一工夫欲しいんです!
英語の”green”
一番最初の音は“g”
「グ」(gu)ではありません。
ここでのヒントの出し方は「グ・グ・グ」ではなく
“g, g, g…”が正解です。
greenには“u”という音は入っていません。
でも私たち日本人は入っていないはずの母音「ウ」を無意識に入れてしまいます。
それはなぜでしょうか?
お子さんの「あいうえお表」を思い出してください。
日本語の50音は全て子音+母音、または母音のみでできています。
(「ん」は除く)
しかーし、英語には子音+子音という組み合わせが存在します。
greenのgrやblueのblも子音の連続。
間に母音はありませんよね?
でも、
どの音にも必ず母音が含まれる日本語を話している私たちは、母音がない場所にも、”gur”や”bul”のようについ母音を入れて発音してしまいます。
例えば”strong”という単語。
母音は真ん中の”o”一個しかありません。
でも、カタカナでは「ストロング」。
ローマ字で書くと”sutorongu“
母音が1個から4個になっちゃいましたね(笑)
こんな風についついどの音にも母音をつけちゃうので、日本人は子音だけを発音するのがとっても苦手です。
でもこれって知っているか知らないかの差。
知ってしまえば、後は練習するだけです。
まずは気づきましょう✨✨
今までの英語教育では、その違いに気づく機会すらありませんでした。
これからは、たくさん気づいてたくさん練習していきましょう!
それだけで発音は大きく改善していきますよ!!!
まとめ
英語は「音声」・日本語は「文字」を重視する言語です。
英語を習得するには音声の学習からスタートするのが理にかなっています。
ちなみに、音声による英語がスムーズに習得できるのは0~4歳までと言われています。
ごちゃごちゃした説明なしに、自然な音声の習得が可能なのはこの期間です。
もちろん、この時期が過ぎたからと言ってあきらめることはありません!!!
日本語と英語の音の違いが分かれば大人でも十分発音を改善できます!
Mulberry Kids Englishでは、発音も大切に英語のレッスンを行っています。
0歳~ママまで、さりげな~く正しい発音に導いていきますよ♡
0~4歳は耳からの英語学習。5歳以降は音声を文字に結びつける学習へとつなげていきます♪
英語の発音も育てたいみなさん♡
レッスンでお待ちしています♪
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月謝 3600円(教材費・会場費込み)
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